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友達のA子は資格マニアで、実にいろんな資格を持っています。

簿記やパソコン、医療事務は当然のこと、宅建取引主任者、管理栄養士、調理師、2級建築士行政書士ファイナンシャルプランナー、ネイリスト、ヨガ、タイ式マッサージなど、会うたびに新しい資格取得してくるので、いつも驚かされます。

「これだけ持っていれば就職のときに困らないね」と言ったところ、A子の返事は「そうでもない、現在持っている資格のほとんどが持っていさえすれば職に就ける資格とはいえないから」と意外な返答でした。

たとえば、ネイリストの資格は現在流行りで取得する人が増えているけど、ネイルは自分でも出来る技術だから、お店に来るお客さんは贅沢を楽しむために来ている人、だから生活に必要な技術では無いから本当にセンスの良いネイリストでないと店側も雇ってくれない、ヨガやタイ式マッサージも同じ事で、ブームが去ったらお店はどっと減っていく傾向がある」

「管理栄養士や調理師なんかは料理の腕を磨いてこそ役に立つ資格だし、これも持っていさえすれば職に就けるとは言いがたいなあ」

「事務関係は多少役に立つけど、それもこれくらいの資格を持っている人なんかはざらに居るからねえ」

「結局一番持っていれば完璧に職につける資格って介護の資格くらいじゃないかな?、だってお年寄りはこれから先も増える一方で、それに反して介護士の数はなかなか増えていないのが現状だからね」

聞いて見れば、A子の意見になるほどと思わざるを得ないものを感じました。

確かに、やりたい職に必要な資格を取得しても、募集する会社やお店やお客様の数が限られていると、たやすく仕事に就ける確率はぐっと下がります。

資格を持つのはあくまでスタートラインに立つ権利を得ただけ、くらいに考えるべきなのでしょうか。